大学生の僕がお持ち帰りしたのは
(灰色の画像です、意味はありません)
こんにちは。キラキラしてない大学生活を送る21歳、でれくです。
秋深まり、つい二ヶ月前の熱気がまるで夢の出来事であったかのような寒さになってまいりました
この時期になると多くの大学では、"これ"に向けての準備が始まっているのではないでしょうか
そう、学祭です
僕は自分の大学の学祭の雰囲気が大好きで、一昨年・昨年と惜しみなくお金と時間を費やして学祭を楽しみました
実はわたくし、一昨年の学祭に関しては、僕は楽しむ側でありながら、楽しませる側でもあったのです
サークルの一員として路上パフォーマンスをしたり、他方では学科の友人たちと模擬店を営んだりと。学祭期間中、忙しなく歩き回っていた覚えがあります
今からお話しすることは、上述の2つの運営のうち、後者の模擬店に関することです
厳密には学科全体を二つに割った"クラス"というものがあり、クラス単位で模擬店の運営をしたのですが、結構準備とか大変なんです。二ヶ月三ヶ月前から始まるんです
その三ヶ月前のこと、大学入学当時から「大学生活を充実したものにしたい!」と思っていた自分は、なんとクラス模擬店の責任者に立候補してしまいました。その先には多大な任務や責任が待ち受けていることも知らずに
ってのは誇張というもので、大変だったもののクラスの友人の力を借りて(というか頼りまくって)模擬店は無事大成功を収めたわけでしたが…
学祭のおよそ一ヶ月前。模擬店を運営したことのあることなら分かりやすいと思いますが、保菌検査という一大イベントがありました
砕いていうと、検便ですね
もっと砕いていうと、う○この提出です
模擬店で出す食べ物に触れる可能性のある人間は、各々自分の便を採取して、配布された検査キットに閉じ込め、僕に渡すのです
僕の役割は新品の検査キットを必要人数ぶん学祭事務局から受け取り、クラスの人々に配布し、便が入ったソレを全員分あつめて、再び事務局に手渡すことでした
さて僕は3日ほどの期間を設けて、その間に検査キットを僕に提出するよう、クラスメイトに伝えました
う○こは素直じゃないですから、決められた日に出るとも限りませんしね
回収初日、日々昼食を共にするあいつも、学業優秀なあいつも、いつも朗らかで周りを楽しませる人気者のあいつも
みーんな、僕にう○こを提出していきます
クラスメイトのう○こでいっぱいになった袋を手に、僕は学祭事務局へと向かいました
「すみませ〜ん、保菌検査の受け取りをお願いしたいんですが」
「はい、××組の方ですね、これで全員分ですか?」
これで・・・全員分・・・ですか・・・・・・?
いや、ちがいますが・・・
「いえ、まだ揃ってないですけど、まだの人のぶんは明日以降逐一持ってきます」
「全員分揃ってから提出お願いしてもいいですか、団体も多くて管理も難しいですし」
「ここに預けるというのはできないんですか、全団体ぶん揃ってから保健所に提出するなら事務所に保管する期間というものが自然とできるでしょう」
「しかし全員分揃ってからでないと提出を受けられないんです、すみませんが」
え〜〜〜〜〜〜〜〜
取り合ってくれない。ド正論で攻めてみたのにダメだった
「えぇ・・・じゃあこれ持って帰るんですか・・・自宅に」
「(申し訳なさそうな顔)」
結局どう頑張っても、クラスメイトのう○こを自宅に連れ帰る以外の選択肢は無く、とぼとぼと踵を返すことになりました
検査キットで厳重に守られてるとはいえ、う○こはうん○
家に帰って鞄を開けると、教科書、パソコン、鍵、う○こ
僕が眠るときも、静かな部屋の隅っこで確かな存在感を放つ、う○こ
まさか齢十九にして、う○こと寝食を共にするとは
う○こに苦しめられるのは小学1年生のときに、ホームルーム中に実が出てしまった事件以来である
結構メンタルがやられましたが、2日後、僕のカバンの中で熟成されたう○こたちは無事事務局に引き取られ、鞄も僕の心も軽くなりました
う○こに別れを告げてから1ヶ月。提出した人はみんな模擬店にいた(と思う)ので、おそらく検査をパスしたのでしょう
学祭の模擬店、どこも力が入ってて良かったです
おいしかったですよ、カレーとか
学祭のお持ち帰り品の話でした。読んでいただきありがとうございました^_^